『北の国から』 五郎さんの恋に、ほのかな灯りを点してみました・・・

今晩は、ふじみるです。

「北の国から」全話をふたたび、み終えたところです。

正直言って、目がチラチラして疲れました。

しかし、それ以上に感動でさわやかな気分に浸っています。

テレビドラマ「北の国から」は

1981年から21年間にかけて放送された人間ドラマです。

最初に連続ドラマとして放送された全24話。

(1981年10月~1982年3月の半年間)

そして、スペシャルドラマ8回(全11話)。

(’83、’84、’87、’89、’92、’95、’98、’02)

放送時間は、全部で「2,554」分。

いやぁ~、見ごたえありました!!

この先、

また何度も何度もみることと思います。

そのワケは「恋」です。

・胸のときめき

「北の国から」に胸のときめきを覚える私です。

もう、半世紀以上生きてきて

恋のひとつやふたつ、経験をされなかった方はいません。

幼いころの淡い憧れであったり

ニキビが気になるころの異性への意識。

いつのまにか惹かれる男と女。

別れもあれば出会いもあって

結ばれるふたり、別れる二人。

男と女がいる限り

恋に限りはありません。

ときめきこそ青春。

「北の国から」に流れる

恋という青春を歌っていた役者さん

主人公の五郎さんに寄り添います。

・人もうらやむ結婚

周りにいたであろう、令子(いしだあゆみ)を

狙っていたライバルたちを、するりとかわし

結婚することになった五郎(田中邦衛)。

故郷の富良野を捨て上京した彼は

何度も仕事をかわっていますが、

その間に、何度かふられたこともあると思います。

その経験が、令子を口説くことに役に立ち成功した。

いや。

反対に、令子のほうから誘ったのかもしれません。

五郎という男をほっておけなかった。

それがなんであろうとも

一つくらいは、取り柄を持っていた。

・捨てられた自転車

息子の純(吉岡秀隆)が、小学4年生の頃、

仲間たちが自転車で走り回っていた。

その光景を、ポツンと眺めている純。

五郎はそんなことは知っている。

団地のゴミ置き場に

捨てられている自転車があった。

その自転車を五郎は持って帰る。

泥棒じゃない。

一か月の間、様子を見ていた。

ずっと、ゴミ置き場にあった。

五郎は一生懸命、修理した。

ペンキも塗って、よみがえった自転車。

ほんとは5段ギアのついた

ピッカピカの自転車に乗りたかった純。

それでも、仲間たちと一緒に走り回った。

ないよりはマシだった。

そんなある日。

おまわりさんがやってきて、

「自転車の持ち主が返して欲しい」

の、声を伝える。

妻の令子は、玄関口でひたすら謝るばかり。

おまわりさんも、令子を見て

「そういうことで、よろしくお願いします」

自転車は、持ち主のもとに返すことで一件落着かと、、、

おまわりさんは、

その自転車を持ち主に返す支度をしている。

そこに

五郎が何とも言えない、不満を正直に顔に口に。

”あの自転車は、ゴミ置き場にずっと前から捨てられていたんだ”

”持ち主の家のすぐ近くにある、あのゴミ置き場に”

”その自転車を持って帰って、修理したんだ”

”乗れるようになったら、返してくれ? おかしいよ、今になって”

おまわりさんは、見下すように

”この自転車が、もし盗品だとしたら。来てもらうことになるよ”

”泥棒になるよ。ややこしいことになるよ”

妻の令子が、割って入らなかったら

五郎とおまわりさんは、喧嘩になっていたかもしれない。

どうせ、お上に逆らってもしょうがないってわかってはいる。

だけど

”東京は、まだまだ使えるものを捨てる”

”流行に遅れたものを、すぐに捨てちまう”

”大切に使うより、新しく買うなんてことはもったいないよ!”

五郎の抵抗は、ここまでだった。

一週間後、

5段ギアつきの最新型の自転車を令子は買ってやった。

もちろん、純は嬉しかった。

五郎はなにを思ったことだろう。

令子が歯がゆい。

ビンタでもくらわせただろうか?

もやもやした気持ちは、

時の流れにまかせるしかなかった。

惚れた男の、つらいとこ。

一方、

自分の手のひらで踊っている

そんな馬鹿正直な五郎が愛おしい令子のはずだった。

しかし、

令子に魔がさす。

・・・浮気だった。

何をしたって言うんだ?

ヘマな正直者の五郎が。

・火遊び

東京の暮らしを捨てて

一家3人、北海道・富良野で生活を始めて半年余りがすぎた。

五郎は、がむしゃらに働いた。

純は、弱音を吐きながらも土地に慣れてきた。

螢(中嶋朋子)は、素直に成長した。

3人は、絆を深めていった。

お祭りがやってきた。

北海道・富良野を流れる空知川の筏くだりは

夏の風物詩として人気のある遊びだ。

他愛ない、筏と筏の「おしくらまんじゅう」。

何かを期待するでもない、裸のぶつかり合い。

そんな時、

五郎の作った筏が、あっけなく転覆し

助け舟の手を差し伸べる一人の女。

ちょっとした触れ合いに

二人の目がからむ。

ホステス・こごみ(児島美ゆき)だった。

五郎と同じように東京から戻ってきた。

東京にいたとき、近所に住んでいたらしい。

二人は、筏の上でビ-ルを美味しそうに飲んでいた。

五郎は、こごみに惹かれていく自分に正直だった。

筏くだりの少し前、

妻の令子は離婚の決意を伝えに富良野まで来ていた。

ひとつの別れとひとつの出会い・・・

富良野のお盆のころのお祭りは、「へそ祭り」と決まっている。

その日、五郎はこごみのいる店に入っていく。

せまい田舎のスナックは、

富良野の「男と女」の裏話しに満ちていて・・・。

五郎がお世話になっている

同級生の中畑(地井武男)も、そのひとりだった。

こごみから聞かされる仕事人・中畑は

悲劇の主人公を演じて口説く名人だとか、、、

そんな中畑と五郎が、こごみの遊びにされた

「兄弟」と知ったのはあとの祭り。

こごみは、したたかな女であった。

中畑は、こごみとは切れていたが

五郎は本気になっている。

火遊びだった中畑には、できた女房がいる。

本気の五郎には、誰もいない。

五郎の周りの忠告は、よくわかってはいるのだ。

溺れたい、すがりたいから男と女は燃えるのだ。

富良野の夏もおわり、秋の気配がただようころ

令子の妹(竹下景子)宛に届いた手紙を

五郎は読んでいた。

”離婚が正式に決まり、彼と暮らしています。

あのこと(浮気)があってから、ひとりぼっちでした。

いくら、あやまっても五郎さんは許してくれませんでした。



もう、独りっきりはイヤ!”

ずしんと

五郎にはきたことだろう。

令子のあやまちをどうしても許せなかった。

惚れて、惚れすぎていて許せなかった。

男の意地は、みっともないぜ。

肩の力が抜けていった・・・

スナックの五郎。

”おまえの過去などなんでもないよ”

ウイスキーをグラスに注ぐこごみが愛おしい。

夜は長いはずであった。

令子の訃報を知るまでは

・お葬式

飛行機代が無く、列車を乗り継いできた五郎は

遅れたわけも語らずに台所しごとを一生懸命手伝った。

令子の死に顔に合掌して、

深夜ひとりで肩を震わせて泣いた。

葬儀が終わって、朝一番で帰っていった。

令子の親戚たちは、冷たい五郎と非難する。

五郎の小父、清吉(大滝秀治)は

「お金がないんじゃあ」

と、五郎をかばった。

淡々とした口調で語る、清吉の一言一句に

黙りこんでしまう令子の親戚たちだった。

遺影の中の

令子が微笑んでいた。

・五郎の恋

好いた惚れたの恋は

お葬式のあとはもうありませんでした。

こごみとの仲も

いつのまにか霞んでしまう。

五郎さんは、やはり

令子がいちばんの女性だったと思います。

息子の純の恋。

娘の螢の恋。

雪子の恋。

草太、正吉

つらら、れい、タマコ、シュウ、結

よくも悪くも、

五郎はいろいろと

それぞれの恋にかかわっている。

おせっかいな人であったにせよ、

決めつけるようなことはしなかった。

いい人ですね。

一歩、

生の色恋から身を引いた五郎さん。

捨てられたものを大切に使って

夢のある家を建てて楽しんでいく。

作ることに恋する、素敵なおじさん。

無償の愛をそそぐ五郎さんに

「よ。大将!」

応援歌を贈ります。笑

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