映画の玉手箱 「VOD」 タイムマシンに遊ぶ、時代遅れの自分がバカに可愛い?

「六十、七十は鼻たれ小僧」

よく耳にする言葉ですが、好きな台詞です。

言い出しっぺは、平櫛田中(ひらくしでんちゅう)。

同郷(岡山)の大先輩です。

子供のころ、木彫りと遊び戯れ、

百歳を超えてからも、バリバリの彫刻家として生きられたそうです。

「びんぼうごくらく、ながいきするよ」

おもわず笑ってしまいますが、

好きなことをして、それなりに飯が食える。

俗っぽい私なんかでも、こうありたいと思います。

・映画館で一杯やりながら

映画に恋して半世紀。 

ナ~~んちて、

お尻のあたりが痒くなりそうな文句に、照れてしまいます。

あれほど夢中になっていた、映画とシナリオの熱は覚め

世間の垢に染まり、流れるままに転々と放浪の日々。

気ままなチョンガ-暮らしもいいもんですが、

たまには、映画館で一杯やりながら「網走番外地」でも観たい。

はっ。

叶わぬ願いとは思いますがね。

ところがどっこい。

狭いアパ-トの一室で、一杯やりながら

映画を心ゆくまで楽しめるようになったんですね。

おかげさまで

またまた、映画の魅力にはまっているんですよ。^^

・自室が映画館「VOD」

定年退職してからパソコンを購入しました。

副業でネットビジネスをしたいと思って教材も買ったんですが、

生身の人が傍にいるわけでもなく、声も聞けないその世界には

頭が、手が、気持ちがついていけないので投げ出してしまった。

高い買い物をしたもんですわ。笑

それでも、パソコンに触っているうちに

ユ-チュ-ブと出会い、世界中から発信される動画には感激しました。

それに、昔の映画も上映されているのです。

盆も正月も、四六時中、いつでも観れるのです。

矢沢永吉のステ-ジまで、バ-ボンをやりながら。

物足りなさは、映像の不鮮明なところと音質の荒っぽいとこ。

そして、まるまる一本の映画再生がほとんどありません。

無料公開の、ユ-チュ-ブに文句をいっても仕方がありませんが。

そんなある日、ネットサーフィンをしていたら

VOD

この3文字が目にとまりました。

「VOD」と検索窓に入れると、

『ビデオ・オン・デマンド』と、表示されまして

日本の映画はもちろん、洋画とかテレビドラマなどが

インターネットにつながっている環境でしたら、

好きな時にいつでもどこでも視聴できる「動画配信サービス」とありました。

テレビもない、我が家にあったパソコン画面が、

銀幕に変わり、自室が映画館になってしまう「VOD」。

トイレに立つとき、冷蔵庫のビ-ルを取りに行くときは、映画を一時停止。

で、戻ってきてゆったりと腰をおろしたら、また映画を続きから観れるのです。

「健さ~ん!」

おもわず叫んでいた私です。笑

さっそく登録しました。

登録するだけで、31日間無料で視聴できてしまうのは助かりました。

私は、パソコンの画面から鮮やかな映像が観れるので大変お気に入りです。

スマホからでも観れるようですが、老眼の私にはチョットつらい。

寅さんの「男はつらいよ」シリ-ズ全49作品などは、

何度みてもいいもんですね。

洋画では、「大脱走」「ダ-ティ-ハリ-」シリ-ズ、

そして、ジ-ンハックマンのはまり役・ポパイ刑事の

「フレンチコネクション1・2」などなど。

また、観たかった映画やテレビで見逃した作品なども、

上映される機会はおおいにありますので、楽しみです。

映画以外にも、マンガや小説、音楽なども盛りだくさん。

娯楽のパラダイスに、酒のピッチがはやいはやい。ウイッ。。

4年前から、VODにはまったのですが、

この業界は、ライバルも増え、そして急激に成長を遂げています。

各社それぞれのサ-ビスが、ありますから

どこのVODにしようかと、選ぶのに苦労しているところです。

・時代遅れの映画館、商店街

小さな町ですが、映画最盛期のころには数館あった映画館も

テレビの普及で、1館2館と姿を消していきました。

20年ほど前に、大型の郊外型ス-パ-マ-ケットが誕生してからは

急激にその数は減り続け、今では、その大型ス-パ-マ-ケットに

呑み込まれてしまって、昔の映画館は全滅してしまいました。

活気にあふれていた商店街もシャッター街に変貌して。

駐車場の数が少ない商店街は見放され、大型の郊外型ス-パ-マ-ケットへ

マイカーで買い物に行き、ついでに映画まで観る老若男女。

私なんかも、アパ-トにひきこもり、映画館に足を運ぶこともない。

VODの、パソコンの便利さに浸って、一杯やりながらの怠け者です。

・玉手箱は、しょせん玉手箱

消えた映画館

シャッター商店街

大型の郊外型ス-パ-マ-ケット、その中の映画館

そんな中、「VOD」は

過去も未来も今もごちゃまぜにした「玉手箱」に思えてきます。

飲めや歌えの竜宮城はあの世の花。

何も知らない夢心地に浮かされた浦島太郎。

あの世からご帰還した太郎は、VODという玉手箱を土産に生き返ったのです。

タイムマシンに乗って。

お姫様から「開けてはいけません」の忠告を忘れて

100年の歴史が白いうすら笑いを浮かべていたとさ・・・。

白髪を抑制する便利なサプリメント。

シワ、そばかす、お肌つやつや、精力活力バイアグラ。。

おいおい。

時代遅れの映画館、商店街、ついでに私。

うらやましい。なんて思いたくもない。

ただ、

移り変わりが早すぎます、ナ・・・

「六十、七十は鼻たれ小僧」

「びんぼうごくらく、ながいきするよ」

おえりゃせんがあ

そんなに急いでどげんすりゃあ!

平櫛田中さんが嗤っておられるかもしれません。

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